2012年12月13日木曜日

PENTAX Q ②

PENTAX QがPENTAXらしいカメラと思う点。②

質感がいい。


お洒落なカメラは増えてきた。
インターネットで新商品の画像とかを見て、「かっこいい、いいかも!」と思ったものでも、いざ手に取ってみると、がっかりするようなことはよくある。

しかしこのQは違った。
マグネシウムのボディによる堅牢感。
ちっちゃいながらも、金属の重みが存在を主張している。

開発陣のインタビューを以前を雑誌で見たが、記者の「ちょっと、高すぎる気がするんですが・・・」
の質問に「妥協しなかった結果の値段です」と答えていた。
まぁ、よくあるやり取りだとは思うのだが、このカメラを使ってみて、妥協しなかった開発陣に感謝を感じる。
(しかし妥協しなかった結果の値段が、今や、半額以下に下がっているのは消費者にとってありがたいことだが・・・、当の開発陣は・・・)

質感なんて、スペックでは測れないし、極端にいえば、言葉や写真ですら語れない。
表現できない手に持った時のフィーリング。
そこに金掛けるのは、利益優先の商売では勇気がいることだと思う。

しかし、そこがPENTAX。
金属鏡筒のLimitedレンズにも共通している。
(あと645Dの漆塗りモデルとかあったけど、触ったことないのでなんとも)
モノづくりに携わる職人としての意地や誇りを感じる。


今はQ10が発売されている。あちらはプラスチック外装で、チープなぶん、安価だ。
それはそれでいいと思う。Q10は、Qの後継機ではなく弟分的な位置だ。
金属ボディの質感をありがたがるユーザーは、ほんの一部だろう。
ほとんどの人にとって、それは誤差程度の差でしかないと思う。


しかし、ぜひQの正統後継機は、質感を妥協してほしくない
写りに影響することがないガワの部分も、手をかけてほしい。

僕の趣味は「写真」だ。
しかし、それとはまた別に「カメラ」でもある。
かっこいいカメラをみてニヤけることも、立派な趣味だと思う。


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