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久しぶりにCDを買った。
Buena Vista Social Club
名前だけは何となく知っていたが、そのグループがどんなアーティスト達なのかは知らなかった。
はじめて聞くラテン音楽だった。
キューバの老ミュージシャンたちによって組まれたバンド。
Buena Vista Social Club。
彼らのアルバム「Buena Vista Social Club」
世界的に大ヒットしたアルバムらしい。
全然詳しくないから、うまく説明はできないけど、素晴らしい。
決して若造には作れない音楽。
元気があるが、くたびれている。
くたびれてはいるが、燃えている。
この音楽は、洗練されている、とか革新的とか、そういった尺度で測ることはできない。
語弊を恐れずに言うなれば、「ただのおっちゃんたちの音楽」だと思う。
素晴らしい音楽を作りたい、またはヒット作を作り出したい、という気負いや作為は一切感じられない。
まるで鼻歌のように、素直に、ラフに、流れる。
だからこそ、演奏しているアーティスト達の姿が目に浮かぶ。
作られたイメージではなく、なんの飾りもない、等身大の人間の姿のイメージだ。
その個性を表現しようとしているわけではない。ただ結果的に音楽を通じてにじみ出たのではないか。
自論だが、いい音楽には「匂い」がある。
それは「香り」のようなこぎれいなものではない。芳香剤で作り出されたフローラルローズの香りではない。(今の音楽はこんなんばっか)
土臭く、ほこりっぽい臭い。タバコの煙の匂い。
そんな「匂い」がまさにこの音楽にはある。
日本とキューバといえば、地理的にも、気質的にも真反対だと思う。
しかし、そのキューバ音楽にどこか親近感を覚えるのが不思議だった。
それは僕の中にどこかキューバの血が流れているからではなく、
ただ単に、人間としての共通の感情をこの音楽に感じるだけかもしれない。
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